【ご寄付をいただきました皆様へ】新病院棟建設事業
慶應義塾大学病院は、医学部開設100年を記念する新病院棟建設事業として、10年にわたる長期間の工事を経て、2022年5月16日にグランドオープンを迎えました。
皆様には、本事業にご理解をいただき、多大なるご支援・ご寄付を賜り、心より厚く感謝申し上げます。
老朽化していた病院の建て替えを目指す新病院棟建設プロジェクトは、2010年に新病院棟建設企画委員会が発足し、「新病院建設を中核とした世界に冠たる総合医学府の構築」という目標のもと2012年に基本構想が策定され開始しました。2014年、放射線や血管造影、内視鏡などの位置する1号館Ⅰ期棟が着工され、2015年に竣工。2016年には、多くの外来・病棟など病院機能の大部分を担う1号館Ⅱ期棟が着工され、2018年に竣工。地上11階、地下2階の1号館が完成し、2018年5月7日に新病院棟1号館が開院しました。その後もエントランス棟や外構整備工事が続き、2022年5月16日に全ての工程が完了し、グランドオープンを迎えることとなりました。
長きにわたった新病院棟建設事業は、当院を訪れた方が心地よく感じ、患者さんが安心して医療を受けることができる環境を第一に考えて進めてまいりました。新病院棟のデザインコンセプトである「Keio Forest慶應義塾の杜」を体現する植栽豊かな外構をはじめ、病院内の建築、インテリア、デザイン、照明などが一 つになって、病院全体がやさしい杜のイメージで表現されています。また、災害時の地域医療拠点としての機能も兼ね備えております。グランドオープンにより、全ての環境が整い、患者さんの利便性がこれまで以上に向上することを期待しています。
この度のグランドオープンを機に、当院は、独自の研究成果に基づいた新しい医療の創出に力を注ぎ、医療人材育成、イノベーションなどの分野も含めて慶應医学・医療のさらなる発展を目指します。また、教職員が心を新たに一丸となり、患者さん目線の、質の高い安全な医療を提供してまいります。
そして、世界に冠たる医学府として社会を先導するという大きな目標に向かって、慶應義塾大学病院は、新しい一歩を踏み出します。
皆様には、当院の活動に引き続きご理解をいただき、今後も変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。