ネシツムマブ静脈内投与療法
実施診療科 | 腫瘍センター |
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承認年月日 | 2022年9月1日 |
適応症 | 切除が不可能なEGFR遺伝子増幅陽性固形がん(食道がん、胃がん、小腸がん、尿路上皮がん又は乳がんに限る。) |
主な内容
先進性
本邦では、EGFR遺伝子増幅陽性固形がんに対しては、各がん種で薬事承認されている標準的化学療法の投与が第一選択となっています。
しかし、非臨床試験の結果、EGFR遺伝子増幅は複数のがん種において異常活性により増殖すること、さらに複数のがん種においてEGFR阻害薬により細胞増殖が阻害されることが示されており、また、抗EGFR抗体薬、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬、その併用療法がEGFR遺伝子増幅固形がんに対して有効であったとの臨床データが示されていることから、EGFR遺伝子増幅は、複数のがん種においてがんの発生や進行に直接的な役割を果たす遺伝子で、かつ、EGFR阻害薬による治療標的になる可能性が示されています。
現在、本先進医療以外にEGFR遺伝子増幅固形がんを対象とする臨床試験は本邦で実施されていません。
概要
本先進医療は、EGFR遺伝子増幅を有する固形がんに対し、抗EGFR抗体薬であるネシツムマブを用いた治療を行い、その有効性と安全性を評価します。
効果
EGFR遺伝子増幅を有する固形がんに対し、生存期間延長効果や症状緩和効果を得られることが期待されます。