生体肝移植術
実施診療科 | 一般・消化器外科 |
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承認年月日 | 2023年4月1日 |
適応症 | 切除が不可能な肝門部胆管がん |
主な内容
先進性
肝門部領域胆管がんの多くは、診断時に切除困難・不能でありますが、近年、これらの患者に対し集学的治療の一環として肝移植を行うことで、飛躍的に治療成績が向上したことが欧米を中心に示されています。本先進医療においては、現在、本邦においては肝細胞がんと肝芽腫のみに適応とされている悪性腫瘍に対する生体肝移植を、切除不能な肝門部領域胆管がん症例に行います。
概要
本先進医療は、肝門部領域胆管がんのうち①肝機能が不良な症例、②予定残肝の流入・流出血管への癌浸潤で血行再建が困難・不能な症例、③切除限界点を超えた胆管浸潤症例、④原発硬化性胆管炎に合併した局在不明の胆管がんのいずれかに該当し切除不能と判断され、そのほか通常の肝移植適応基準を満たした患者さんに対し、生体肝移植を行い、その有効性と安全性を評価します。
効果
切除が不可能な肝門部胆管がんに対し、術前治療後に生体肝移植を行うことで移植後の予後を改善させる効果が期待されます。