臨床検査技術室
部門のご案内
臨床検査技術室は臨床検査技師全体を統括し、専門性の向上と効率的な要員配置を図り、円滑に業務を遂行する診療支援部門として2015年4月1日に設置されました。中央診療施設である臨床検査科、輸血・細胞療法センター、病理診断科、産科(胚培養士が関わる業務)、また、感染制御部および医療安全管理部に臨床検査技師を配属して円滑な業務を行っています。
業務内容
・臨床検査技術室共通業務
外来採血、病棟採血、糖尿病療養支援に関わる業務
・臨床検査科
微生物学的検査、生理学的検査、一般検査、生化学的検査、免疫学的検査、血液学的検査、遺伝子検査、ゲノム検査、臨床試験病棟における治験に関わる検査、臨床検査システム管理
・輸血・細胞療法センター
輸血関連検査、血液・細胞製剤管理、輸血歴管理、自己血採血、造血幹細胞移植関連
・病理診断科
細胞診断・組織診断・術中迅速診断に関わる業務
・産科
不妊治療外来業務(体外受精)など
・感染制御部
感染対策業務
・医療安全管理部
医療安全に関わる業務
・予防医療センター
臨床検査業務の連携
特色・方針
当検査室はISO15189認定施設です。ISO15189は臨床検査室の品質と能力に関する国際規格であり、円滑なる業務運営システムに対する審査と現場での実地試験や校正・是正を行う能力など、技術的要求事項が規定されています。したがって、認証された検査室から報告される臨床検査結果は国際的な評価に耐えうることを意味します。臨床検査科、輸血・細胞療法センター、病理診断科(以下、検査部)は患者中心の医療を実現することを目的として、質の高いサービスを患者と診療各科に提供するためにISO15189の要求事項に基づいた品質マネジメントシステムを構築し、運営しています。
品質目標として下記を掲げています。
1. 検査待ち時間や検査報告時間の短縮、チーム医療の推進など、顧客の要望を鋭敏に捉え医療サービスを向上させる。
2. 検査および輸血によるインシデント件数の削減により、安全な医療を提供する。
3. 継続的環境改善、無駄な検査の排除、輸血製剤の適正使用の推進などにより業務効率化と経済効率の向上を図る。
4. 新しい技術や知見を常時追求することで先進的な医療に対応する。
ご挨拶
診療支援部門の1つとして上記の臨床検査業務に加え、大学病院の臨床検査部門として「診療」「教育」「研究」「社会貢献」を使命として日夜業務に取り組んでいます。
臨床検査技術室の進むべき方向は、病院の理念である「患者さんに優しく患者さんに信頼される患者さん中心の医療を行うこと」、「先進的医療を開発し質の高い安全な医療を提供すること」を基として、積極的な診療支援、先端医療を支える臨床検査の導入や開発、臨床検査技師の教育・研修・育成、実用的な研究を行い、日々前進して行くことにあります。具体的には別項の実績に加え、医療人の育成としての臨地実習生の受け入れ、研修会の開催・企画にも務めております。また、各部署には、専門性の高い認定資格技師を配置し、皆様に安全で安心していただける高度な医療技術を提供しています。
私たち臨床検査技術室スタッフは常に質の高いチーム医療を目標に診療貢献し、病院の理念を実践致します。
臨床検査技術室 室長 横田浩充
主な実績
名称 | 件数 | 備考 |
---|---|---|
【検体検査】院内検査(微生物検査を除く) | 9,584,413 | 2023年度 |
【検体検査】微生物検査 | 145,015 | 2023年度 |
【検体検査】外部委託検査 | 207,142 | 2023年度 |
【生理機能検査】心機能 | 73,679 | 2023年度 |
【生理機能検査】小児心機能 | 5,580 | 2023年度 |
【生理機能検査】肺機能 | 23,710 | 2023年度 |
【生理機能検査】神経機能 | 7,292 | 2023年度 |
【生理機能検査】血管 | 3,665 | 2023年度 |
【病理検査】組織診断 | 24,967 | 2023年度 |
【病理検査】細胞診 | 23,805 | 2023年度 |
輸血検査 | 78,835 | 2023年度 |
外来患者採血者数 | 279,742 | 2023年度 |
【産科】採卵 | 458 | 2023年度 |
【産科】融解胚移植 | 444 | 2023年度 |
【産科】人工授精 | 290 | 2023年度 |
専門・認定資格取得者数
・ 一級臨床検査士(血液学) (日本臨床検査同学院) 1名
・ 二級臨床検査士(血液学) (同上) 22名
・ 二級臨床検査士(呼吸生理学) (同上) 11名
・ 二級臨床検査士(神経生理学) (同上) 2名
・ 二級臨床検査士(循環生理学) (同上) 21名
・ 二級臨床検査士(微生物学) (同上) 6名
・ 二級臨床検査士(病理学) (同上) 22名
・ 二級臨床検査士(免疫血清学) (同上) 5名
・ 二級臨床検査士(臨床化学) (同上) 9名
・ 緊急臨床検査士 (同上) 32名
・ 遺伝子分析科学認定士(初級) (同上) 24名
・ 認定一般検査技師 (日臨技認定協議会) 4名
・ 認定血液検査技師 (日本検査血液学会) 8名
・ 認定骨髄検査技師 (日本検査血液学会) 3名
・ 認定心電検査技師 (日臨技認定協議会) 4名
・ 認定サイトメトリー技術者 (日本サイトメトリー学会) 4名
・ 認定病理検査技師 (日臨技認定協議会) 10名
・ 認定臨床染色体遺伝子検査師 (日臨技認定協議会) 0名
・ 認定臨床微生物検査技師 (認定臨床微生物検査技師制度協議会) 4名
・ 認定臨床化学者 (日本臨床化学会) 1名
・ 認定輸血検査技師 (日本輸血学会) 6名
・ 感染制御認定臨床微生物検査技師 (日本臨床微生物学会) 4名
・ 細胞検査士 (日本臨床細胞学会) 21名
・ 国際細胞検査士 (International Academy of Cytology) 14名
・ 細胞治療認定管理師 (日本輸血・細胞治療学会) 8名
・ 超音波検査士(循環器) (日本超音波医学会) 12名
・ 血管診療技師 (血管診療技師認定機構) 2名
・ 日本心エコー図学会認定専門技師 (日本心エコー図学会) 1名
・ 日本臨床神経生理学会認定技術師 (日本臨床神経生理学会) 2名
・ 日本糖尿病療養指導士 (日本糖尿病療養指導士認定機構) 4名
・ 毒物劇物取扱責任者 14名
・ 医用質量分析認定士 (日本医用マススペクトル学会) 2名
・ POCコーディネーター (日本医療検査科学会) 4名
・ 生殖補助医療胚培養士 (日本卵子学会) 3名
・ 体外受精コーディネーター (日本不妊カウンセリング学会) 1名
・ 医療メディエーター (日本医療メディエーター協会) 1名