看護部

部門のご案内

当院では、先進医療をはじめ、高度で複雑な治療を受けられる患者さんへ、これまでの経験と深い知識に基づいた看護を提供します。看護提供システムや看護の方法、教育などを常に見直し、患者さんのニーズに対応しております。また、常に患者さんやご家族の声に耳を傾け、療養生活を安心して過ごせるようにサポートいたします。
当院の平均在院日数は、約10日と短いですが、他職種や他施設、地域と連携し、外来受診時から入院加療、退院後の生活までを見据えて、療養できる環境の調整を行います。

目次

特色・方針

看護部では、患者さんの身体面だけでなく、疾患に対する思いや、治療の中で生じる心の変化といった精神面、これまで生きてきた中で大切にしてきたことや、職場や家族の中での役割といった社会的な側面にも目を向けて、患者さんと目標を共有しながら看護を提供いたします。一人ひとりの患者さんの特性に応じた看護を提供するために、チーム力の発揮に加えて、専門性の高い看護師による相談や専門的ケアも併せて行います。また、在宅医療の支援、地域との連携をより充実することにより、切れ目のない包括的看護を実践してまいります。
これまで看護部は1999年に作成した理念・目標に基づいて組織運営を行ってきました。この20年間で外部環境・内部環境は大きく変化しています。2020年、病院開院100年を迎えたことを機に、看護部の理念・基本方針を改めました。次の100年へ新たな一歩を踏み出し、慶應看護の未来に繋げていきます。

【看護部の理念】
私たちは、「患者を尊重し、患者のQOLを高める看護実践」を通して、大学病院の社会的役割遂行に
協働します
【基本方針】
1.私たちは、チーム医療の中で切れ目のない患者中心の看護を提供します
2.私たちは、高い倫理観を持ち自ら考え行動する看護師を育成します
3.私たちは、お互いの看護観を認め共に成長できる環境を築きます
【教育理念】
自律したジェネラリスト・ナースの育成

ご挨拶

慶應義塾大学病院看護部は、患者さんに優しく、信頼され、患者さん中心の医療を提供するという病院の理念のもと、「患者さんを尊重し、患者さんの生活の質を高める看護実践」を行うことを理念に掲げ、慶應チームナーシングの機能を活かし、良質な看護を提供します。先進的な急性期医療を、一人ひとりの患者さんの状況を踏まえ看護の側面から保証するために、看護師の育成と常に新しいエビデンスに基づいた看護提供に力を入れております。
自律したジェネラリスト・ナースの育成を基盤に、個々の看護師の強みを活かしたキャリア開発支援を行い、看護師自身が学び続けられる環境、働き続けられる環境を作り、質の高い看護を提供してまいります。

看護師の活動や教育内容などの詳しい内容は、看護部ホームページをご覧下さい。


看護部長 加藤 恵里子

主な実績

看護専門領域には、専門的かつ習熟した知識・技術を持つ、日本看護協会認定および慶應義塾大学病院の院内認定の看護師を配置しています。
専門・認定看護師は、専門性を活かし直接患者さんに看護を提供するとともに、院内の看護師の指導・教育および相談活動を行います。現在、日本看護協会が認定している22分野(42名)の専門・認定看護師と1分野(1名)の院内認定看護師、またAssociation of Child Life Professionals 認定のCCLS資格を持った看護師が1名活躍しています。そして2022年度より特定行為看護師1名が活動を開始しています。

募集採用について

当院では、高度先進医療の現場で活躍できる看護師を随時募集しております。

看護相談外来

相談内容
看護(相談)外来とは、医師の治療方針に基づき、看護師が患者さんの日常生活、治療、療養について相談に応じ、生活全般のケアや指導、情報提供などを行う外来で、看護師が多職種と協働して運営しています。

※受診には予約が必要になります。また、受診料がかかる場合もありますので、詳細は担当医または各外来の受付にご相談ください。

助産師による『助産師外来・メンタルヘルスケア』につきましてはこちらからご覧ください。

皮膚・排泄ケア外来

●特色
皮膚・排泄ケア外来は、患者さんの直接ケアや情報提供、精神的支援に加え、他医療機関や施設、訪問看護ステーションとの地域連携を行い、皮膚・排泄面で問題を抱える方が、快適に療養生活を送れるよう支援致します。
①ストーマケア:外来・病棟看護師と連携して、手術前からストーマケアを提供します。ストーマを持ちながら生活する方が、よりよい社会生活を送ることができるよう、退院後も継続して、外来でストーマ合併症の早期発見のための観察、適切な装具の選択、ケアの工夫などを行っています。
②排泄ケア:排尿障害(尿失禁・排尿困難・性器脱など)や排便障害のある方に、骨盤底筋群訓練や生活指導、ペッサリー管理、洗腸療法指導、スキンケアなどを行っています。
③褥瘡/創傷ケア:入院中に褥瘡/創傷ケアを受けていた方または、外来主治医から依頼のあった方を状態の評価や処置方法の選択、除圧方法や用具の紹介などを行います。
●対象となる方
・当院に通院されている方(他院でストーマ造設した方は当院の外来主治医の診察が必要です)
・外来主治医より依頼のある方、入院中から受けていた方

●予約方法
<初回>
 外来主治医にお申し出ください
<継続中の方>
 皮膚・排泄ケア認定看護師、または外来(3B受付、外来主治医、看護師)にお申し出ください

●スケジュール
 ①ストーマケア : 外来主治医の診察日
 ②排泄(尿失禁・性器脱・排尿困難・排便困難)ケア
  ・排尿機能外来:水曜日 午後
  ・小児泌尿器科外来:水・金曜日の午後
  ・小児外科外来(排便困難):金曜日の午後 土曜日の午前
 ③褥瘡・創傷ケア : 外来主治医の診察日

糖尿病看護相談外来

●特色
糖尿病看護相談外来は、医師、糖尿病診療に関わる部門と連携し、糖尿病患者さんが安全に安心して日々の療養ができるよう、そして糖尿病合併症の予防・進行予防を目的に、糖尿病看護相談を行っています。
自己注射などの糖尿病療養相談をはじめ、糖尿病腎症を予防するための糖尿病透析予防支援、足病変を予防するためのフットケアを行っています。

●対象となる方
当院の腎臓・内分泌・代謝内科に通院している方で糖尿病の診断を受けている方

●予約方法
<初回>
 外来主治医にお申し出ください
<継続中の方>
 糖尿病看護認定看護師、または外来(2A受付、外来主治医、看護師)にお申し出ください

●スケジュール
 ・糖尿病療養相談:外来診療日
 ・糖尿病透析予防支援:外来診療日
 ・フットケア:外来診療日

遺伝看護相談外来

●特色:
遺伝性疾患の患者さんは症状が多岐にわたり、複数の診療科の受診をしながら療養される方が多くいらっしゃるのが特徴です。継続的な受診や長期にわたる療養生活の中で、困りごとや気がかりが生じることがあります。遺伝看護相談外来では、様々な立場におられる遺伝性疾患の患者さんやご家族の心情に沿いながら、療養生活への支援や遺伝に関する心配事へのご相談に遺伝看護専門看護師と認定遺伝カウンセラー®が対応しています。
より専門的なご相談が必要な場合は、臨床遺伝学センターでの遺伝カウンセリングをご案内することがあります。

●対象となる方:
 当院に通院されている方
 ・遺伝性疾患の患者さんやご家族
 ・医師から遺伝子検査を提案されているが、迷っている方
 ・遺伝に関する心配があるが、遺伝の専門部署で相談するかどうかを迷っている方

●予約方法
<初回>
 外来主治医もしくは外来看護師にお申し出ください
<継続中の方>
 遺伝看護専門領域看護師、もしくは外来(3C受付、外来主治医、外来看護師)にお申し出ください

スケジュール
 外来診療日:9時~16時