眼科
3号館南棟3階に「ロービジョンケア・ハブ」を新設
2024年07月03日
3号館南棟3階に「ロービジョンケア・ハブ」を新設
〈ロービジョンケアハブとは〉
2024 年 4 月 1 日、慶應義塾大学医学部眼科学教室と公益財団法人日本盲導犬協会は、共同研究として「ロービジョンケアに対するカウンセリング効果の研究」を開始しました。
ロービジョンケアを必要とする多くの視覚障害のある方に対して、福祉、教育、就労の他、生活上で必要な様々な分野の情報を病院内で提供し、地域の支援機関や団体へつなぐことによって、その後の QOL(生活の質)向上を図ることを目的としています。
共同研究の活動拠点として、同年 7 月 1 日に慶應義塾大学病院内 3 号館南棟3 階に常設の「ロービジョンケア・ハブ」を開設しました。運営は、慶應義塾大学医学部眼科学教室と公益財団法人日本盲導犬協会が共同で行っています。
一部は国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の障害者対策総合研究開発事業(感覚器障害分野)に採択された研究開発費で当該スペースを利用しています。
ぜひ、多くの方に「ロービジョンケア・ハブ」をご利用いただきたいと願っております。
〈ロービジョンケアとは〉
ロービジョン(Low Vision)とは、何らかの原因により視覚に障害を受け「見えにくい」「まぶしい」「見える範囲が 狭くて歩きにくい」など日常生活での不自由さをきたしている状態を指します。
これらに対する医療的、教育的、職業的、社会的、福祉的、心理的等すべての支援をロービジョンケアといいます。
〈利用案内〉
月火木金 10:00~16:00
病院の休診日により変更もあります。
予約なし 無料
慶應義塾大学病院患者様・全国の見えにくいかた・ご家族・支援機関の方・どなたでも
〈相談できること〉
-就職したいと思っているがどうしたらよいかわからない
-調理や片付け、掃除などもっと生活しやすくできる方法はあるのか
-本や文字を読みたいが読むにはどうしたらよいか
-子どもの勉強や進学はどうしたらよいのか
-生活訓練を受けてみたいが訓練機関はどんなところがあるのか
-パソコンやスマホが見えにくいのはどうしたらよいか
-盲導犬はどうやって取得するのか
-白杖の種類や申請方法、使い方や歩行方法が知りたい
-全国の支援機関や地域で相談できる支援機関、当事者団体を知りたい
-視覚障害スポーツについて知りたい
-行政サービスの種類や申請の仕方を知りたい
-相談ごとは今はないがとりあえず行ってみたい
*治療や疾患に関するご相談はお受けできません
〈常設機器類の体験〉
拡大読書機器(据え置き型・携帯型)、ルーペ、遮光眼鏡、音声読書機器類、調理グッズ、音声時計、音声体重計、音声体温計、音声血圧計、白杖など
受診について
- 当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。
- ご予約方法は一般の患者さんと医療関係の方で異なります。