臓器移植センター

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研究内容

成績を左右する主な要因は、手術前の体の状態、他人の臓器が移植されることにより引き起こされる拒絶反応と拒絶反応予防のために使用する免疫抑制剤の影響で体の抵抗力が落ちることによる細菌や真菌、ウイルスなどの感染症です。術後の拒絶反応予防に使用する免疫抑制剤は原則として一生飲み続ける必要があり、採血による肝機能のチェックや免疫抑制剤の量の調節などを外来通院で継続的に行っていきます。慶應義塾大学病院臓器移植センターの取り組みの特徴は、定期的に肝臓の組織検査を行って、採血だけでは判別できない肝組織線維化の検出、抗ドナー抗体(提供された肝臓への攻撃因子)の詳細な解析、新規バイオマーカーを用いた免疫抑制剤最適化の研究など、長期の成績維持に力を入れていることです。 また、幼少期に移植を受けられて成人になられた方、他施設で移植を受けられた方のフォローも積極的に受け入れております。

主な実績

<肝臓移植>これまで360例以上の生体・脳死肝臓移植を行なっており、慶應義塾大学病院での成人肝移植では5年生存率83.1%(全国平均74.4%), 小児肝移植では5年生存率は92.4%(全国平均87.7%)と良好な成績です。
<小腸移植>4例の生体小腸移植と2例の脳死小腸移植、海外や他院で小腸移植を受けられた方のフォローも行っております。移植された小腸の機能は83.3%の方で維持されており、患者生存率は100%です。
<腎移植>当院で施行した最近過去10年間の腎移植の5年生着率は93.6%(全国平均生体腎93.1%、献腎87.8%)となっております。

医療連携・紹介制度について

主治医や担当の看護師と連携しながら、患者さんが安心して療養生活が送れるよう、以下のご相談に応じております。