小児外科
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研究内容
主な研究対象疾患は、小児悪性腫瘍、肝疾患(胆道閉鎖症など)、腸管不全(短腸症候群、ヒルシュスプルング病と類縁疾患など)、臓器移植(免疫学など)、リンパ管・血管疾患(リンパ管腫など)で、臨床疫学的研究や培養細胞・実験動物を用いた基礎的研究を行っています。また様々な疾患に対して再生医療を視野に入れた研究を行っています。
教育内容
後期臨床研修カリキュラムとして、将来、小児外科専門医をめざす医師のために必要とされる基礎的技術、学問を修得するためのプログラムを組んでおります。このプログラムには、日本外科学会および日本小児外科学会で規定された研修内容を含んでいます。最初の2年間で、外科専門医取得に必要な臨床研修を小児病院を含む関連医療機関において行い、後半3年間は慶應義塾大学病院にて、臨床および研究を行う計5年間のプログラムです。(後期臨床研修カリキュラムについての詳細は、当科ホームページ上の研修体制のページをご覧下さい)。
他施設の医師や学生の見学、実習も国内外を問わず、広く受け入れており、毎年、国内から5名、国外から5名程度研修に訪れています。
主な実績
1. 出生前診断症例の治療や新生児手術を多く扱っています。
2. 小児がん症例を多く扱う国際多施設共同臨床研究センターです。
3. 小児・成人の肝臓・小腸移植の実施機関です。
4. 長期静脈栄養を必要とする腸管不全の方を積極的に受け入れております。
5. 腹腔鏡手術を積極的に取り入れております。
6. 難治性疾患のリンパ管腫・その他のリンパ管・脈管奇形を治療します。
7. 海外の患者さんも受け入れています。
8. 海外で手術を既に受けられた方も気軽にご相談ください。
名称 | 件数 | 備考 |
---|---|---|
呼吸器疾患手術 (先天性嚢胞性肺疾患・ 気管切開など、小児腫瘍を除く) | 6.0 | 以下過去7年間の年間平均手術件数 |
上部消化管疾患手術 (先天性食道閉鎖症、十二指腸閉鎖、肥厚性幽門狭窄症、腹腔鏡下噴門形成術など) | 9.1 | |
下部消化管疾患手術 (ヒルシュスプルング病、直腸肛門奇形、人工肛門造設術など) | 30.0 | |
門脈胆道系疾患 (胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症、脾摘、胆道系IVR治療など、肝移植を除く) | 15.9 | |
胸壁・腹壁疾患 (横隔膜ヘルニア、臍帯ヘルニア、腹壁破裂、漏斗胸など) | 4.1 | |
肝移植・小腸移植 (脳死・生体) | 3.9 | |
小児腫瘍 (良性・悪性、肝移植を除く) | 10.3 | |
リンパ管疾患 (全身麻酔下、硬化療法・手術) | 10.9 |
医療連携・紹介制度について
募集・採用について
実験助手を募集しています。核酸、蛋白、細胞の扱う研究室での経験を有する方は是非ご応募ください
小児がん相談窓口
小児がんの子どもやその御家族の方を支援することを目的に黒田前教授が始めた本窓口は、その意思を継いで継続して参ります。小児がんの中でも固形腫瘍といわれる神経芽細胞腫、ウィルムス腫瘍、横紋筋肉腫、肝芽腫、奇形腫などを中心に分からないこと、心配なこと、もっと詳しく聞きたいことなど、ご連絡を頂ければ、できるだけ早くにお返事を差し上げるようにしたいと思います。お気軽に御利用下さい。
こちらをご覧ください
小児リンパ管疾患相談窓口
リンパ管疾患は多くは小児期に発症します。リンパ管疾患にはリンパ管腫(リンパ管奇形とも呼ばれる)、リンパ浮腫、リンパ管拡張症、リンパ管形成不全、リンパ管腫症、リンパ漏、乳糜(にゅうび)腹水、乳糜胸など様々なものがありますが、それらを区別して正確に診断することは非常に難しく、また多くの場合、治療も困難であるのが現状です。
リンパ管疾患に関する詳しい情報源がなく不安を感じている患者さんは少なくないようです。慶應義塾大学小児外科では、厚生労働省の事業として平成21〜23年度に行われたリンパ管腫の調査研究の主任研究者を務めた藤野明浩(現国立成育医療研究センター外科。非常勤)を中心として、リンパ管疾患に関する臨床及び研究の情報を広く収集し治療と研究に取り組んでいます。治療が難しい疾患においても、臨床診療と基礎研究に関する最新の情報をお伝えして、納得いくまで話し合うことを実践しています。
リンパ管腫やその他のリンパ管疾患について心配なこと、詳しく知りたいことなどがありましたら、このメールアドレスにご相談ください。
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小児腸管不全相談窓口
慶應大学病院では、腸管不全に対する根治的治療を目指しております。
慶應義塾大学病院では、手術によって腸が大量に切除されてしまった方、腸の動きが悪いために人工肛門が必要な方、点滴ルートからの感染症でお困りの方や点滴ルート閉塞の問題がある方、手術や病気の合併症による腸管皮膚瘻(ろう)でお困りの方、点滴栄養によって肝臓の機能に問題のある方、小腸移植を希望される方、子どもから大人まで積極的に受け入れております。当院の特徴として、外科治療・新規の薬物治療を含む内科治療・内視鏡治療・栄養療法・社会的サポートを包括的に提供する体制が整っておりますので、お気軽にご連絡ください。
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小児肝臓移植相談窓口
慶應義塾大学臓器移植センター(https://www.hosp.keio.ac.jp/annai/shinryo/organ-transplantation-center/)では、子どもから大人まで肝臓移植が必要な患者さんに最新治療を包括的に提供する体制を整えております。胆道閉鎖症・原発性硬化性胆管炎・肝芽腫・Wilson病・自己免疫性肝炎・劇症肝炎・代謝性疾患などを対象に肝臓移植をおこなっており、治療でお困りのお子さんから成人の方まで、多くの患者さんの治療にあたっています。これまで350例以上の生体・脳死肝臓移植を行なっており、慶應義塾大学病院での小児肝移植では5年生存率は92.4%(胆道閉鎖症などの胆汁鬱滞性疾患では5年生存率96.3%)であり、全国平均の87.7%と比べても成績が良好です。肝臓移植に関して分からないことや心配なこと、もっと詳しく聞きたい事などありましたら、下記のメールアドレスにてご相談ください。
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連絡先
より詳しい情報は当部門の専用webサイトをご覧ください。
- 電話03-3353-1211
- FAX03-3356-8804
- MAILpediatric-surgery-group@keio.jp
受診について
- 当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。
- ご予約方法は一般の患者さんと医療関係の方で異なります。