薬剤部

概要

薬剤部では、全ての患者さんが安心して、効果的にお薬を使用していただけるよう、お薬にかかわる様々な部門で業務を展開しています。
内容は、お薬の調剤、患者さんへのお薬の説明、医薬品情報の収集・評価と提供、医薬品管理、院内製剤、注射薬混合調製等多岐に渡っています。それぞれの業務は、患者さんを中心として医師や看護師など他の医療スタッフと連携しており、患者さんに信頼される質の高い安全で安心な医療を提供することを目指しています。
また、医療人の育成においては、大学と連携して11週間にわたる薬学部実務実習生を年に3回受け入れており、医療の高度化に対応した薬剤師の育成にも力を注いでいます。

特色・方針・目標

薬剤部では薬剤師を病棟毎の担当制にしており、入院中の患者さんへの服薬指導をはじめ適正なお薬の処方設計に積極的に関わっています。
また、様々な診療科や病棟で臨床経験を積んだ薬剤師は、緩和ケア、がん治療、栄養サポート、感染制御やHIV感染症などの専門的な領域のチーム医療における一員として診療に関わり、患者さんに使用される医薬品の適正使用の推進や副作用を予防・軽減するための処方を提案することで患者さん中心の医療に貢献しています。また、使用された医薬品の血液中の濃度を測定・解析することで、その後の医師の処方設計なども支援しています。

主な実績

薬剤部では外来・入院併せて1日に約2,000枚の処方せんに対応しています。注射薬では、一般病棟の500mL以上の輸液を混合調製しています。また、小児病棟では全ての注射薬の混合調製を実施しており、当院の特色の一つと言えます。注射薬の抗がん剤は、休祭日も含めて全て薬剤部で混合調製しており、外来・入院併せて平均100~120件の調製を行っています。また、リウマチ疾患やその他の自己免疫疾患に使用する抗体製剤の調製から患者指導まで広くかかわっていることは当院薬剤部の特徴です。薬剤管理指導業務は、病棟担当制で行っており、全ての病棟の入院患者さんに対して服薬指導の実施や医薬品の適正使用に関する情報提供を行っています。

名称 件数 備考
処方せん枚数 外来:403,427枚,入院:365,285枚 2023年度
入院注射薬調製件数 抗がん剤:8,481件、一般注射薬:149,588件 2023年度
外来注射薬調製件数 抗がん剤:22,869件、抗体製剤:11,170件、一般注射薬:13,001件 2023年度
薬剤管理指導件数 31,808件 2023年度

ご挨拶

慶應義塾大学病院薬剤部では、患者さんに安心、安全かつ高質な薬物療法を提供するために、教職員が一丸となってとり組んでおります。そのためには、医薬品を正しく提供することはもちろん、患者さんの病状、生活様式、体質などにあわせて適切に医薬品情報をご提供したり、患者さんからの薬物治療に関する悩みや疑問などを受けとめ、患者さんや他のスタッフと協力して問題を解決していきます。一方、薬剤業務の効率と正確性のさらなる向上にむけて、AI技術、機器を積極的に導入しています。
教育面では、医学部病院薬剤学教室 (2021年新設) や薬学部の病院薬学講座、医療薬学・社会連携センターなどとの連携により、薬学部などの医療系学部の学生教育を担っています。薬剤部員に対しては、薬剤業務や学生指導を通して体系的にスキルアップできる体制が整っており、専門薬剤師や博士の学位の取得を志す職員も、十分な支援や指導が受けられます。
薬物治療の未来を先導する pharmacist-scientist を養成し、彼らが活躍・成長する場を提供することで、薬物治療のさらなる向上に資することが、私たちの使命と考えています。慶應義塾大学病院薬剤部で学びたい方、働きたい方、一緒に研究をしたい方をお待ちしています。
                                    薬剤部長 大谷 壽一

薬剤部組織図

調剤部門

医師が入力したお薬は処方せんとして調剤室で発行されます。薬剤師は、処方されたお薬が「正しい用法であるか」「患者さんにとって適切か」などについて確認をしてから調剤を行います。もし、処方内容に疑問点がある場合はすぐに医師へ確認します。
当院の特徴は、調剤ロボットや調剤補助員(SPD)によるバーコード認証を利用したピッキングの導入によって、安全かつ効率的な調剤業務に取り組んでいる点です。薬剤師は各種薬剤師外来(HIV、妊娠・授乳、経口抗がん剤など)において、外来患者さんへの服薬支援に注力しています。

注射・製剤部門

注射薬混合調製業務では、抗がん剤や点滴など注射で治療を受ける患者さんのお薬の準備、調製を行います。飲み薬と同様に注射薬も十分な処方チェックを行い、入院患者さんに対して、成人で500mL以上、小児では全ての注射薬を清潔な環境下で混合調製し、病棟に払い出しています。抗がん剤などの注意が必要なお薬では、患者さんだけでなく医療従事者への曝露を防ぐ様々な対策を実施しています。
院内製剤業務では、患者さんや医療現場から要望のあった主に市販されていない特殊なお薬を、院内および部内で十分協議したうえで、調製・提供しています。
その他、腫瘍・免疫センター、手術センター、ICU/HCU病棟、小児病棟にサテライトファーマシーを設置し、服薬指導、医薬品管理、注射薬混合調製業務等の拠点として活動しています。

情報・治験部門

医薬品情報室では、医薬品情報の収集や提供を行い、また医療者からの問い合わせに対応することで、医薬品の適正使用を推進しています。 医薬品に関する注意喚起や安全性の情報は日々更新されています。その情報を薬の専門家として評価・判断し提供することで、安全かつ適切な医療を提供できるように、日々業務に取り組んでいます。
薬品管理室では、病院で使用される医薬品の購入、適切な在庫管理及び品質管理を行い、災害時でも十分に供給できる体制を整えています。また、IoT冷蔵庫を導入し、効率的で無駄のない管理を行っています。
治験薬管理室では、常時150試験程の企業治験、医師主導治験、特定臨床研究や先進医療Bを含む臨床研究、患者申出療養の試験薬などを取り扱っており、臨床研究中核病院としての試験実施に関わる支援を行っております。

病棟担当・チーム医療

当院では全病棟に専任の薬剤師を配置し、回診やカンファレンスに参加して医師、看護師等と情報共有を行いチーム医療の一員として活動しています。病棟担当の薬剤師は患者さんへの服薬指導のみならず、持参薬の確認、アドヒアランスや理解度、副作用の確認、TDM(治療薬物モニタリング)を通じて個々の患者さんにとって適切な薬物投与量の提案を行っています。
また感染制御、緩和ケア、栄養サポート、精神科リエゾン、褥瘡など各種専門チームにも薬剤師が参加して治療の提案を行っています。


医療薬学会医療薬学指導薬剤師  5名
医療薬学専門薬剤師       8名
日本臨床薬理学会指導薬剤師   1名
がん薬物療法専門薬剤師     1名
がん薬物療法認定薬剤師     1名
外来がん治療認定薬剤師     3名
緩和医療暫定指導薬剤師     1名
緩和薬物療法認定薬剤師     7名
救急認定薬剤師         2名
妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師 2名
抗菌化学療法認定薬剤師       5名
感染制御認定薬剤師         2名
HIV感染症専門薬剤師        1名
HIV感染症薬物療法認定薬剤師   1名
医療情報技師          1名
NST専門療法士            5名
日本糖尿病療養指導士        2名
小児薬物療法認定薬剤師       4名
病院薬学認定薬剤師       69名
公認スポーツファーマシスト   17名
漢方・生薬認定薬剤師      2名
周術期管理チーム認定薬剤師   6名
研修認定薬剤師         14名
認定実務実習指導薬剤師     33名

(2023年11月現在)

薬剤部が取り組む安全対策

医療事故の3割は薬剤に起因すると言われています。薬剤部では医師をはじめとして各職種と連携し、院内の安全対策に積極的に取り組んでいます。特にバーコードを用いた安全対策については、新しいシステムを構築して、そこで得られた知見は研究成果として論文報告し、他施設へも発信を行っています。

研究・研修について

病院薬剤師として臨床研究を行い、学術大会で発表してみたいけど、初めてでどうすればよいかよく分からない……、臨床研究についてもっと勉強してみたい……と悩んでいる薬剤師は意外と多いと思います。
学術大会の発表や得られた成果を論文として投稿をする場合は、研究を開始する前に必要項目が記載された実施計画書や研究に関する情報公開文書などを作成し、倫理委員会の承認を得ることが必要です。
当院では、質の良い研究を正しく行うため、経験ある先輩薬剤師が支援しつつ、研究活動に取り組む者同士で意見交換を行える環境が整備されています。

【臨床研究】
調剤や院内製剤など日常業務に関連するものから、診療科や関係職種と協働して行うものまで多岐の領域に渡っています。職員嘱託を問わずやる気のある薬剤師は誰でも参加できます。
●感染制御チーム
・抗菌薬使用と副作用の関係性に関する調査
●緩和ケアチーム
・がん性疼痛マネジメントに対する鎮痛薬の使用調査
●院内製剤
・院内製剤の安定性と有効性の調査
●安全対策
・医療用医薬品のバーコード表示の有用性に関する調査
など

【部門内研修】
① 臨床研究セミナー(月1回)
薬剤部内の臨床研究は定期的に部内発表会を行い、そこで議論を深めています。
初心者でも研究に参加出来るよう、研究支援グループが活動をサポートしていきます。
② 論文抄読会(週1回)
各専門領域や病棟担当者、若手や管理職まで、その時々のトピックスや、新しい薬物治療を把握する上で重要な論文などをテーマに論文抄読会を開催しています。
論文の読み方講習会の開催など、論文に慣れていない若手に対するサポートもあります。

新人薬剤師のステップアップ

業務以外でのスキルアップ

1. 論文抄読会 (1年目教育プログラム)
毎月2回 木曜日17時30分より30分程度
 ・英語論文の読み方に関する知識と技能を習得
 ・プログラムの後半では、1年目薬剤師が発表を担当
 ・発表担当者がサポートスタッフと相談しながら文献を調査し発表資料を作成
 ・当日はサポートスタッフと共に発表と質疑応答を行う。
2.病棟医療安全ミーティング
毎月第2水曜日 17時30分より30分程度
 ・病棟担当よりプレアボイド報告  
 ・医薬品の適正使用等に関するお知らせ など
3. 医薬品情報室主催のWeb勉強会
4. 製薬企業主催のWeb研修会

先輩の声

田村 快斗 (2021年入職 慶應義塾大学薬学部卒)
入職して半年が経ちますが、1年目は調剤(外来/入院)、注射製剤、医薬品情報室をローテーションで回りつつ、病棟業務や院内勉強会に参加しながら様々な分野のことを習得しています。大規模な大学病院ということもあり、毎日の自己研鑽や勉強量は膨大ですが、分からないことや不安なことがあっても先輩薬剤師が親切丁寧に指導くださるので何でも相談しやすく、楽しく学べています。
もちろん学ぶだけではなく、現場でもどんどん手を動かせます。初めのうちは本当に何をやるにも先輩方のダブルチェックがあり、ミスをしたり、またミスに繋がりかねない不注意は逐一注意してくれます。薬剤師として、限りなくミスをゼロに近づけ、医療事故を減らしていくための工夫や精神というのもこの半年で叩き込まれた気がします。
今年は基本的な業務、知識の習得で終わるかもしれませんが、今後はそれらを活かして自分の強みや好きな分野を見つけてよりレベルの高い専門薬剤師を目指していきたいと思います。
また、来年以降は後輩薬剤師も入ってくるので先輩方がそうしてくれたように自分も良き指導者としてお互い切磋琢磨していきたいと思います。

青津結希 (2021年入職 千葉大学薬学部卒)
入職1年目の現在は調剤部門、注射・製剤部門、薬品管理・医薬品情報部門をローテーションし、各部門の基本的な業務の習得を目指して働いています。業務内容は多岐にわたり、日々学ぶこと、覚えることが多く大変ではありますが、その分成長できる環境は整っていると感じます。わからないことはメンターの先生を始めとして先輩方がしっかり教えてくださるので、安心して業務に臨むことができています。また、中央業務の習得と並行して病棟業務もメンターの先生の指導の下少しずつ行っています。患者指導や他職種との連携等、中央業務とは異なる刺激を多く受けながら取り組めています。薬剤師としての職能をしっかり発揮できるように今後も研鑽を積んでいきたいと考えています。

西川はる (2020年入職 崇城大学薬学部卒)
入職2年目となり、1年目での研修内容(調剤、注射製剤、医薬品情報)に加えて抗癌剤調製、小児調製、手術センターなど、より専門的な研修を行っています。
また、メンター・アドバイザーのご指導のもと早期より病棟業務に取り組んでいます。これまでは皮膚科・泌尿器科を担当するチームに所属し、病棟担当薬剤師など貴重な経験を積ませて頂きました。現在は整形外科・脳神経外科などがメインの病棟チームで日々奮闘しています。
100名を超える薬剤師が在籍していますが、チームの垣根を超えて、様々な専門領域に秀でた先輩方が親身に相談に乗ってくださります。また、毎月フィードバックを頂く機会があり、自身を見つめなおす良い機会となっています。
大学病院という様々な症例を経験することができる恵まれた環境で研鑽に励み、患者さん一人一人に寄り添える薬剤師を目指したいと考えています。

輿石裕紀子 (2018年入職 慶應義塾大学薬学部卒)
私は3年間の嘱託職員を経て、入職4年目となる現在、専任職員として勤務しております。
1年目の各部署のローテーション研修を経て、2年目以降の配属が決まります。私は調剤課に所属し、現在は調剤ロボットの活用など薬剤部における業務内容の改善にも取り組んでおります。日々の業務は、抗がん剤調製業務や手術センター業務など多岐にわたっております。
一方、病棟服薬指導業務に関しては、心臓血管外科や循環器内科を経験し、現在は産婦人科病棟を担当しております。薬剤師としての先進的な治療に貢献できる喜びから、当院にてキャリアを重ねて参りたいと思いました。自身の希望に応じた診療科を担当できるため、興味を抱く分野にて研鑽を重ね、認定・専門薬剤師の資格取得を目指しております。

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慶應義塾大学病院 薬剤部で広い臨床知識と広範な技能を身につけよう!

<当院薬剤部の特色>
各薬剤業務のスキルアップができます。
・特殊な薬剤・多診療科を対象とした調剤や、抗がん剤の混合調製、院内製剤、医薬品情報など広範な領域の薬剤師の技能習得ができます。
・移植、抗がん剤治療および自己免疫疾患などの高度で広い疾患領域の服薬指導経験を積むことができます。
・感染、緩和などチーム医療に参加出来ます(病棟ラウンド、カンファレンスなど)。
・各種資格要件の実績を積むチャンスがあります(がん専門薬剤師研修施設、薬物療法認定薬剤師研修施設、日本医療薬学会認定薬剤師研修施設)。
・各種認定に必要な論文や学会発表の共同著者(演者)になることもできます。

<嘱託職員の先輩は関連病院をはじめ、他施設へも就職しています>
就職例)順天堂大学医学部付属病院、千葉大学医学部付属病院、東京女子医科大学病院、日本大学医学部付属板橋病院、駿河台日本大学病院、東邦大学医療センター大森病院、日野市立病院、国立成育医療研究センターなど

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業績 

主な業績一覧

<2023年>
原著論文

末廣直哉, 長島彩乃, 西川はる, 鈴川真由, 櫻井洋臣, 村松博, 青森達, 大谷壽一: 多発性骨髄腫患者におけるダラツムマブ皮下投与時の有害事象に対するジフェンヒドラミンとレボセチリジン前処置の比較: 医療薬学, 49(8), 303-309, 2023
佐々木駿一, 津田壮一郎, 清宮啓介, 中田英夫, 村松博, 青森達, 大谷壽一: 病棟薬剤業務による医師・看護師の業務負担軽減の定量的評価: 医療薬学, 49 (10) , 357-364, 2023

<2022年>
原著論文

Taketo Ezaki, Kohki Kishima, Eriel Pareira, Shunsuke Shibao, Takuya Matsunaga, Yohei Kitamura, Kento Takahara, Oltea Sampetrean, Kouhei Ohnishi, Masahiro Toda, Tomoyuki Shimono, Hikaru Sasaki:DEVELOPMENT OF MICROSURGICAL FORCEPS EQUIPPED WITH HAPTICS TECHNOLOGY FOR IN SITU DIFFERENTIATION OF TUMOR TISSUE FROM NORMAL BRAIN DURING MICROSURGERY BY TISSUE STIFFNESS:Neuro-Oncology, Volume 24, Issue Supplement_7, November 2022, Page vii256 
DOI: 10.1093/neuonc/noac209.987

Taketo Ezaki, Ryota Tamura, Toshihide Tanaka, Keisuke Miyake, Yuki Kuranari, Yohei Yamamoto, Jun Takei, Yasuharu Akasaki, Masahiro Toda, Yuichi Murayama, Takashi Tamiya, Hikaru Sasaki:IMMUNOHISTOLOGICAL COMPREHENSIVE ANALYSIS OF ANGIOGENIC FACTORS OTHER THAN VEGF IN GLIOBLASTOMAS IN RELATION TO THE USE OF BEVACIZUMAB:Neuro-Oncology Advances, Volume 4, Issue Supplement_3, December 2022, Pages iii14–iii15,
DOI: 10.1093/ noajnl/vdac167.053

Ishikawa E, Yokoyama Y, Chishima H, Kuniyoshi O, Sato I, Nakaya N, Nakajima H, Kimura M, Hakamata J, Suehiro N, Nakada H, Ikemura S, Jibiki A, Kawazoe H, Muramatsu H, Suzuki S, Nakamura T.:Development and validation of a new liquid chromatography-tandem mass spectrometry assay for the simultaneous quantification of afatinib, dacomitinib, osimertinib, and the active metabolites of osimertinib in human serum.:J Chromatogr B Analyt Technol Biomed Life Sci.
DOI: 10.1016/j.jchromb.2022.123245

学会報告
Taketo Ezaki, Eriel Sandika Pareira, Kohki Kishima, Takuya Matsunaga, Shunsuke Shibao, Yohei Kitamura, Kento Takahara, Oltea Sampetrean, Kouhei Ohnishi, Tomoyuki Shimono, Masahiro Toda, Hikaru Sasaki:Development of microsurgical forceps equipped with haptics technology for in situ differentiation of tumor tissue from normal brain during microsurgery by tissue stiffness :the 27th Annual Meeting of the Society for Neuro-Oncology

櫻井しおり,三浦あす美,鈴木靖奈,小谷宙,清宮啓介,村松博,青森達,大谷壽一:日本薬学会第142年会(名古屋)・2022年3月25〜28日・MeDaCa®アプリを活用した妊娠・授乳と薬相談-オンライン相談の取り組み-

森田 茜,増田 永伸,坂口 萌子,飯塚 直人,柏原 俊英,森 麻美,坂本 謙司,中原 努:マウス網膜においてバルプロ酸は発達に伴う細胞死の促進とシナプス形成遅延を引き起こす:第95回日本薬理学会年会

神成はるか,西松直美,小谷宙,村松博,青森達,大谷壽一:HIV感染症外来におけるPBPM実施の効果:一般社団法人日本医療薬学会第5回フレッシャーズ・カンファランス

江崎 雄仁,杵島 滉樹,柴尾 俊輔,パレーラ エリル サンディカ,松永 卓也,北村 洋平,高原 健人,サンペトラ オルテア,大西 公平,下野 誠通,佐々木 光:力触覚技術を搭載した脳腫瘍判別機能を持つ手術器具の開発:第27回日本脳腫瘍の外科学会

江崎雄仁, 田村亮太, 田中俊英, 三宅啓介, 藏成勇紀, 山本洋平, 武井淳, 赤崎安晴, 戸田正博、村山雄一, 田宮隆, 佐々木光:膠芽腫におけるベバシズマブによるVEGF以外の血管新生因子に与える影響:第40回日本脳腫瘍学会学術集会

滝澤詠美子 ,金子健,坂本麻味 ,袴田潤,傳田容子,伊原奈帆,瀧野陽子,大岸美和子,青森達,大谷壽一,竹内麻理:ナルデメジンの有効性と予後予測ツールで評価した全身状態との関係:第16回日本緩和医療薬学会年会

傳田容子,金子健,袴田潤,古田美佳,坂本麻味,滝澤詠美子,伊原奈帆,瀧野陽子,大岸美和子,青森達,大谷壽一:ヒドロモルフォンの注射剤から経口剤への換算比の検討:第16回日本緩和医療薬学会年会

<2021年>
原著論文


Jun Hakamata, Hideo Nakada, Hiroshi Muramatsu, Keita Masuzawa, Hideki Terai, Shinnosuke Ikemura, Koichi Fukunaga, Tohru Aomori: Lorlatinib-induced visual and auditory hallucinations: A case report: Clinical Case Reports 2021 Aug; 9(8): 10.1002/ccr3.4040.: DOI: 10.1002/ccr3.4040

Hideo Nakada, Tohru Aomori, Mayumi Mochizuki: Effect of a lever aid on hand strength required for using a handheld inhaler correctly: International Journal of Pharmaceutics,2021 Mar 1;596:120249 : DOI: 10.1016/j.ijpharm.2021.120249

総説(査読あり)
Hisakazu Ohtani: Unique perspectives of Pharmacy Education in Japan —Core Curriculum and Some Examples of Advanced Education—: Journal of Asian Association of Schools of Pharmacy 2021; 10: 31–34

学会報告
Taketo Ezaki, Ryota Tamura, Toshihide Tanaka, Yuki Kuranari, Keisuke Miyake, Yohei Yamamoto, Jun Takai, Yasuharu Akasaki, Yuichi Murayama, Takahashi Tamiya, Hikaru Sasaki: Immunohistological analysis of angiogenic factors other than VEGF in glioblastomas in relation to the use of bevacizumab: Society for Neuro-Oncology Annual meeting

中田英夫:医薬品情報部門における医療スタッフに対するICTを活用した情報提供と情報収集:第18回DIA日本年会

櫻井洋臣,川澄賢司,佐々木 駿一,脇本麻美,餅原 弘樹,飯塚 雄次,内坪 敬太,田島 亮,本田 泰斗,石原 由起子,濃沼 政美,近藤 直樹,青森 達:COVID-19流行下でのがん診療連携拠点病院等におけるがん領域の薬剤師業務に関する実態調査: 第31回日本医療薬学会年会

瀨山翔史:インフルエンザ菌の薬剤耐性に関する研究: 第31回 日本医療薬学会年会
Postdoctoral Award受賞講演

瀨山翔史,田中愛海, 長谷川直樹, 中村茂樹, 中南秀将, 輪島丈明:カイコを用いた無莢膜型インフルエンザ菌の新規病原因子の探索: 第68回日本化学療法学会東日本支部総会/第70回日本感染症学会東日本地方会学術集会

福田正悟,山吉康子,津田壮一郎,村松博,青森達:スマートフォンアプリMeDaCa を用いた薬剤情報提供と利用状況に関するアンケート調査:第23回日本医薬品情報学会総会・学術大会

奥村洋平,櫻井洋臣,笠井雄佑,野々宮菜彌,吉田加奈,津田壮一郎,山吉康子,村松博,青森達:腫瘍・免疫センターにおける処方監査の基礎知識習得を目的とした自己学習用資材の開発と評価:第31回日本医療薬学会年会

吉田加奈,袴田潤 ,奥村洋平,笠井雄佑,櫻井洋臣,津田壮一郎,村松博,青森達: デノスマブ治療中止後のカルシウム製剤継続可否に向けた検討:日本病院薬剤師会関東ブロック第51回学術大会

櫻井洋臣,川澄賢司,佐々木 駿一,脇本麻美,餅原 弘樹,飯塚 雄次,内坪 敬太,田島 亮,本田 泰斗,石原 由起子,濃沼 政美,近藤 直樹,青森 達:COVID-19流行下でのがん診療連携拠点病院等におけるがん領域の薬剤師業務に関する実態調査:第31回日本医療薬学会年会

奥村洋平,櫻井洋臣,笠井雄佑,野々宮菜彌,吉田加奈,津田壮一郎,山吉康子,村松博,青森達:腫瘍・免疫センターにおける処方監査の基礎知識習得を目的とした自己学習資材の開発と評価:第31回日本医療薬学会年会

川島 沙織,山崎 文登, 石井 有紀, 岸 真奈美, 近藤 咲子,別府 紀子,中山 ロバート,浜本 康夫:思春期・若年成人(Adolescent and Young Adult:AYA)世代がん診療の問題点抽出とAYA支援チームへのニーズ調査:第26回日本緩和医療学会学術大会

<2020年>
原著論文

Shogo Yamada, Shoji Seyama, Takeaki Wajima, Yuna Yuzawa, Masumi Saito, Emi Tanaka, Norihisa Noguchi: β-Lactamase-non-producing ampicillin-resistant Haemophilus influenzae is acquiring multidrug resistance: Journal of Infection and Public Health 2020 Apr;13(4):497-501:DOI: 10.1016/j.jiph.2019.11.003

Hiroomi Sakurai, Ikeuchi-Takahashi Yuri, Kobayashi Ayaka, Yoshimura Nobuyoshi, Ishihara Chizuko, Aomori Tohru, Onishi Hiraku: Formulation Development of Mucoadhesive Microparticle-Laden Gels for Oral Mucositis: An In Vitro and In Vivo Study: Pharmaceutics 2020 Jun 29;12(7):603 : DOI: 10.3390/pharmaceutics12070603

清宮啓介,津田壮一郎,池淵由香,鈴木小夜,地引綾,岩田紘樹,横山雄太, 河添仁,小林典子,藤本和子,山浦克,中村智徳,村松博,青森達,望月眞弓:代表的 8 疾患と薬局実習が病院実習の到達度に与える影響: 医療薬学,46,715-721,2020

総説(査読あり)
青森達,望月眞弓: チームアプローチで実現するゲノム医療と薬剤師の役割: 薬学雑誌2020年140巻5 号 p.649-650 誌上シンポジウム

櫻井洋臣: ゲノム医療に係わる薬剤師の育成に向けた取り組み: 薬学雑誌2020 年 140巻 5 号 p.673-675 誌上シンポジウム

学会報告
清宮啓介, 小谷宙, 三浦あす美, 鈴木靖奈, 村松博, 青森達:「妊娠・授乳と薬相談業務」による情報提供後の転帰調査: 第30回日本医療薬学会年会

瀨山翔史, 山吉康子, 津田壮一郎, 池谷修, 柏村祥子, 西村知泰, 高野八百子, 長谷川直樹, 村松博, 青森達: アデノシン三リン酸測定法による投薬窓口の汚染状況と接触感染予防対策の検討:第30回日本医療薬学会年会

青森 達:AI・ロボットの活用で変容する薬剤業務:第30回日本医療薬学会年次

江﨑 雄仁,三輪 点,河野 まや,西本 真章,青森 達,村松 博,吉田 一成:Minimally invasive treatment for giant congenital intracranial teratomas〜先天性頭蓋内巨大奇形腫における低侵襲性治療戦略〜:第58回日本癌治療学会学術集会

金子 健, 坂本 麻味, 櫻井 洋臣, 大岸 美和子, 伊原 奈帆, 瀧野 陽子, 竹内 麻理, 青森 達, 村松 博, 橋口 さおり:実臨床におけるナルデメジントシル酸塩の有効性の検証:第58回日本癌治療学会学術集会

中田英夫, 山田悠加, 青森達, 望月眞弓:製薬企業が作成した患者向け吸入指導資材の記載内容に関する調査:第30回日本医療薬学会年会

小谷 宙,西松直美,田中千晶,戸蒔祐子,丸山理恵 ,須藤弘二,上蓑義典,宇野俊介,藤原 宏 ,西村知泰,加藤眞吾.長谷川直樹:組み換えPCRを用いた準完全長HIV-1 プロウイルス定量法の開発:第34回日本エイズ学会学術集会・総会

滝澤詠美子, 飯田裕佳水, 野々宮菜彌, 石川春樹, 櫻井洋臣, 津田壮一郎, 山吉康子, 村松博,青森達:新型コロナウイルス感染症病床における病棟常駐薬剤師の関わり:日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会

三浦あす美, 小谷宙, 清宮啓介, 野々宮菜彌, 鈴木靖奈, 津田壮一郎, 村松博, 青森達:卵巣がん合併妊娠に対する化学療法レジメン選択の介入症例:日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会

佐々木駿一, 坂本麻味, 川島沙織, 清宮啓介, 櫻井洋臣, 津田壮一郎, 早川智久, 村松博, 青森達:慶應義塾大学病院でのチサゲンレクルユーセルによるCAR-T細胞療法導入に向けた薬剤部の取り組み:日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会

金森翔平, 坂倉彩香, 輿石裕紀子, 小谷宙, 佐伯真澄, 松尾健介, 山吉康子, 津田壮一郎, 村松博, 青森達:全自動PTPシート払出装置導入及びSPDの運用に伴う調剤業務の効率化への取り組み:日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会

佐藤暖子, 早川智久, 村松博, 青森達:院内チェックシステムの構築に向けた医薬品中の食物アレルギー物質含有についての実態調査:日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会

鈴木靖奈, 小谷宙, 山吉康子, 清宮啓介, 三浦あす美, 村松博, 青森達:当院における妊娠・授乳と薬相談業務の取り組み:日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会

金沢和幸, 椎名宏吉, 吉田季光, 井上彩, 早川智久, 村松博, 青森達:治験薬の品質管理を考慮した移転方法の検討と手順書の作成:日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会

福田正悟, 山吉康子, 津田壮一郎, 村松博, 青森達, 望月眞弓, 洪繁:スマートフォンアプリ MeDaCa を用いた外来患者への薬剤情報提供に関する報告:日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会

末廣直哉,袴田 潤 、杉谷 綾佳 、西川 はる 、飯塚 直人 、池田 有里 、石渡 涼子 、佐々木 駿一 、金森 翔平 、福田 正悟 、金沢 和幸 、傳田 容子 、潮田 佳奈 、千葉 直子、金子 健 、中田 英夫 、山吉 康子 、津田 壮一郎 、早川 智久 、村松 博 、青森 達:薬剤師による吸入指導の評価方法の検討:日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会

遠藤久實子, 木村元範, 我妻秀和, 佐藤暖子, 木村まゆみ, 磯上一成, 早川智久, 村松博, 青森達:厳密な薬剤在庫管理を有する「患者限定使用医薬品」の運用とその検証:日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会

田中千晶, 坂倉彩香, 輿石裕紀子, 島村奈緒美, 松尾健介, 小谷宙, 山吉康子, 津田壮一郎, 村松博, 青森達:SPDによる薬剤ピッキング業務における医療安全対策とその効果:日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会

中島梓,千葉直子,佐伯真澄,小谷宙,松尾健介,山吉康子 ,村松博 , 青森達: COVID-19感染拡大に伴う外来処方箋枚数の推移と業務内容の変化への対応:日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会

<2019年>
原著論文

Shoji Seyama, Hisae Nishioka, Hidemasa Nakaminami, Keisuke Nakase, Takeaki Wajima, Akifumi Hagi, Norihisa Noguchi: Evaluation of in Vitro Bactericidal Activity of 1.5% Olanexidine Gluconate, a Novel Biguanide Antiseptic Agent: Biological & pharmaceutical bulletin 2019 Mar 1;42(3):512-515 : DOI: 10.1248/bpb.b18-00821

清宮 啓介,津田 壮一郎,袴田 潤,森 毅彦,清水 隆之,加藤 淳,菊池 拓,櫻井 政寿,甲田 祐也,望月 眞弓:メトトレキサートの排泄と有害事象に及ぼすプロトンポンプ阻害薬併用の影響: 医療薬学,45,258-291,2019

津田 壮一郎,清宮 啓介,池淵 由香,島村 奈緒美,袴田 潤,青森 達,別府 紀子,山口 雅也, 望月 眞弓: 実務実習における代表的な8疾患の網羅性と継続性の向上を目指した薬局-病院実習連携ツールの開発: 医療薬学,45,596-603,2019

学会報告
島村奈緒美,佐藤奈緒美,磯上一,櫻井洋,津田壮一郎,別府紀,村松,青森達: 注射薬個人別取り揃え・払出業務へのSPD導入による薬剤師業務拡大の効果:第29回医療薬学会年会

玉川知鮎,市川二葉,村松博,青森達:未承認等新規医薬品,禁忌・適応外使用に関する管理システムの構築:第29回医療薬学会年会

清宮啓介,池淵由香,津田壮一郎,別府紀子,青森達: 薬学実務実習における代表的8疾患の経験数が概略評価に与える影響:第29回医療薬学会年会

磯上一成,大貫亮,清水千華子,渋沢崇行,佐々木淳一:慶應オリジナルの安否確認システムの構築について:第24回日本災害医学会総会・学術集会

木村元範,中田英夫,我妻秀和,遠藤久美子,石川春樹,磯上一成,村松博: トレーサビリティ機能付き冷蔵庫キュービックスの有用性の検討:日本薬学会第139年会

櫻井洋臣,池内由里,井上雄大,八木真紀恵,村岡ありさ,八木澤茉優,小林文香,石原千津子,望月眞弓,大西啓:口腔粘膜への投与を目的とした粘膜付着性粒子製剤の調製および評価:日本薬学会第139年会

池谷修,上蓑義典,高野八百子,石川春樹,宇野俊介,新庄正宜,荒美幸,長谷川直樹:経口抗菌薬に対する届出制導入とその効果に関する検討:第34回日本環境感染学会総会・学術集会