呼吸器内科

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研究内容

大規模なコホート研究や、同意を頂いた患者さんの検体を用いて行う臨床研究、さらに動物や細胞を用いた分子生物学的な研究を広く行っています。研究グループは気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺癌、肺損傷・呼吸器感染症の4つに分かれています。どのグループもトランスレーショナルな幅広い視点を持ち、研究グループを超えて一丸となって研究を進めています。
COPDグループでは、大規模なコホート研究のデータ解析に加え、COPDと骨の関係に着目し、動物モデルを用いた分子生物学的研究を行っています。
肺癌グループでは、肺癌の発生・増殖や抗癌剤の感受性に関わる因子の解明、そのメカニズムにおける免疫やエピジェネティクスの関与に関する研究を行っています。
気管支喘息グループでは、気管支喘息の重症・難治化の発症機序や原因を解明するため、抗炎症脂質メディエーターを中心とした脂質網羅的解析や、病態に関与する自然リンパ球の研究を行っています。
肺損傷・呼吸器感染症グループでは、インフルエンザ感染や敗血症などの感染免疫の分子機構に関わる研究や非結核性抗酸菌に関する臨床研究を行っています。

教育内容

病棟では、病棟チーフとレジデントがチームを作り、入院患者10名程度を担当します。治療方針の決定など、入院患者の診療に主体的な役割を果たすことが求められます。多くの呼吸器疾患に関して、受け持ち以外の症例についても、回診やカンファレンスで学ぶことができます。研修中に担当する疾患として、肺癌、胸膜中皮腫、縦隔腫瘍などの腫瘍性疾患の他、COPD、気管支喘息などの閉塞性肺疾患、間質性肺炎、サルコイドーシス、急性呼吸促迫症候群などのびまん性肺疾患、各種呼吸器感染症、睡眠時無呼吸症候群などがあります。
また、外来診療業務を通じて、咳嗽や呼吸困難、胸部異常陰影のなどの初診患者の対応に加え、肺抗酸菌症(結核・非結核性抗酸菌症)や安定期の気管支喘息、COPDの管理などを習得します。
気管支鏡検査、胸腔穿刺・胸腔ドレーン挿入などの、基本的な手技を習得することを目指しています。
呼吸器内科レジデントによる初期臨床研修医・後期研修医を対象としたレクチャーを定期的に開催しています。

主な実績

当院では呼吸器疾患全般の検査・治療に対し、豊富な診療実績を有しています。
表に挙げた他にも、COPD(慢性閉塞性肺疾患)に対する呼吸リハビリテーション、非結核性抗酸菌症に対する抗菌薬吸入療法、気管支喘息に対する生物学的製剤の使用、禁煙補助薬支援によるニコチン依存症治療などに対して積極的に取り組んでおります。

名称 件数 備考
外来患者診察 のべ約39,000件 2023年
新規入院患者数 約1,000件 2023年
肺癌化学療法入院 のべ約750件 2023年
在宅持続陽圧呼吸療法導入 約150件 2023年
気管支鏡検査 約240件 2023年
CTガイド下肺生検 約130件 2023年

医療連携・紹介制度について

主治医や担当の看護師と連携しながら、患者さんが安心して療養生活が送れるよう、以下のご相談に応じております。

募集・採用について

卒後3年目以上の医師を対象に、幅広い学年で入局者を募集しております。希望がある方は、大学院への入学も可能です。患者さんに寄り添い、何事にも前向きに取り組む熱い情熱を持った医師をお待ちしています。未解明の病態が多い呼吸器疾患に取り組み、少しでも呼吸器の患者さんの力になれるように一緒に頑張りましょう。詳細は当科HPをご覧ください。
http://www.keio-med.jp/pulmonary/index.html

積極的に紹介患者さんを受け入れております

呼吸器症状を呈しており、緊急性のある患者さんはもちろんのこと、胸部X線で異常陰影の疑いがある患者さんや慢性咳嗽で今後の対応に悩ましい患者さんがいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

最新の設備を用いた対応が可能です

胸部CT・呼吸機能検査などの従来の検査以外にも、PET検査や呼気一酸化窒素(NO)、モストグラフなどの検査設備を積極的に活用し、患者さんにより良い医療を提供できるよう努力をしております。

連絡先

より詳しい情報は当部門の専用webサイトをご覧ください。

受診について

  • 当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。
  • ご予約方法は一般の患者さんと医療関係の方で異なります。