先進医療の開発

先進医療とは?

先進医療とは、現在一般の保険診療で認められている医療の水準を超えた先進技術として承認された医療行為のことです。
慶應義塾大学病院で現在取り扱っている先進医療は以下の通りです。

先進医療A

先進医療Aとは、

  1. 未承認等の医薬品、医療機器若しくは再生医療等製品の使用又は医薬品、医療機器若しくは再生医療等製品の適応外使用を伴わない医療技術(後述先進医療B内、2に掲げるものを除く。)
  2. 以下のような医療技術であって、その実施による人体への影響が極めて小さいもの
    • (1)未承認等の体外診断用医薬品の使用又は体外診断用医薬品の適応外使用を伴う医療技術
    • (2)未承認等の検査薬の使用又は検査薬の適応外使用を伴う医療技術
    • (3)未承認等の医療機器の使用又は医療機器の適応外使用を伴う医療技術であって、検査を目的とするもの

令和3年11月30日最終改正 医政発0304第2号、薬生発0304第2号、保発0304第16号より引用

先進医療B

先進医療Bとは、

  1. 未承認等の医薬品、医療機器若しくは再生医療等製品の使用又は医薬品、医療機器若しくは再生医療等製品の適応外使用を伴う医療技術(前述先進医療A内、2に掲げるものを除く。)
  2. 医療技術の安全性、有効性等に鑑み、その実施に係り、実施環境、技術の効果等について特に重点的な観察・評価を要するものと判断されるもの

令和3年11月30日最終改正 医政発0304第2号、薬生発0304第2号、保発0304第16号より引用

先進医療技術 実施診療科 承認年月日
腹腔鏡下センチネルリンパ節生検 早期胃がん
※新規患者受入は終了しました。
一般・消化器外科 2014年1月1日
全身性エリテマトーデスに対する初回副腎皮質ホルモン治療におけるクロピドグレル硫酸塩、ピタバスタチンカルシウム及びトコフェロール酢酸エステル併用投与の大腿骨頭壊死発症抑制療法 全身性エリテマトーデス(初回の副腎皮質ホルモン治療を行っている者に係るものに限る。) リウマチ・膠原病内科 2014年8月1日
テモゾロミド用量強化療法 膠芽腫(初発時の初期治療後に再発又は増悪したものに限る。)

脳神経外科

2017年1月1日
反復経頭蓋磁気刺激療法 薬物療法に反応しない双極性障害の抑うつエピソード

精神・神経科

2019年5月1日
イマチニブ経口投与及びペムブロリズマブ静脈内投与の併用療法

皮膚科

2020年2月1日
抗腫瘍自己リンパ球移入療法(子宮頸癌を対象とした腫瘍浸潤リンパ球輸注療法(TIL療法)) 子宮頸癌(切除が不能と判断されたもの又は術後に再発したものであって、プラチナ製剤に抵抗性を有するものに限る。)

産婦人科

2021年1月1日
ネシツムマブ静脈内投与療法 切除が不可能なEGFR遺伝子増幅陽性固形がん(食道がん、胃がん、小腸がん、尿路上皮がん又は乳がんに限る。)

腫瘍センター

2022年9月1日
生体肝移植術 切除が不可能な肝門部胆管がん

一般・消化器外科

2023年4月1日

関連情報

厚生労働省 先進医療別ウインドウで開きます。

先進医療については、厚生労働省の定義に基づき対応を行っております。詳しくは厚生労働省Webサイトをごらんください。